ふむふむ

文法も構成も内容も気にせず、1時間で書くブログ

昔、関われなかった人たち

昔、関われなかった人たちがいる。自分があまりに幼くて、対等の立場で話ができなかった人。自信が持てず、話しかけられなかった人。自分の欲求ばかり優先して、避けられてしまった人。

そういう人たちと改めて関わろうとするのは、怖い。昔の弱かった自分が顔を出して、逃げ出したい気持ちになるし、これまで積み上げてきたものが、実は大したものじゃないと気付かされるんじゃないかと不安になる。できることなら、このまま一生関わりたくない。

しかし、そうも言っていられないのが人生のようだ。ここ最近、昔関われなかった人と関わることが増えた。それは自分が歩もうとしている道に当たり前のように現れ、突き付けられる分かれ道のようなもの。しかも、親切にも「楽な道」と「苦しい道」の標識が置かれているので、怖いのなら逃げることも可能だ。

だけどそんな恐怖にも勝る、大きな衝動があることを僕は知っている。僕は関わりたくないと思いながらも、関わっていたいのだ。弱くてもいいから、自分からは逃げないでおこうと。嫌なことから逃げてもいいから、自分のやりたいことには正直でいようと。ずっと前に決めたことなのだ。

だから苦しい道を甘んじて受け入れているのだが、なんてことはない。最初はぎこちなく始まった会話も、本来の自分のペースに落ち着き、いつもと何ら変わりなく会話ができる。今まで積み上げてきたものは決して無駄ではなかったことに気づく。

この業界に入ってもう2年たつ。昔は恐れ多くて関われなかった人たちも、今となっては一緒に仕事をするような間柄となった。これからも関われる人を増やしていくために、日々成長していきたい。